茶カテキンが新型コロナウイルスの感染抑制 県立研究所が発表

静岡県立研究機関である県環境衛生科学研究所(藤枝市)が緑茶成分に新型コロナウイルスを不活化する効果があることを、日本食品微生物学会の学会誌へ投稿したと明らかにしました。また緑茶成分のエピガロカテキンガレート(EGCG)に、ウイルスが細胞に感染する力を抑制する効果が認められました。

そもそも茶カテキンって何?

茶カテキンは、緑茶葉に含まれるポリフェノールの一種で、お茶独特の苦みや渋みの成分です。緑茶葉にはさまざまな成分が含まれています。カテキンはそのうち11.5%を占めており、抗酸化作用、抗菌、消臭など多くの作用が知られています。緑茶葉には主に8つのタイプのカテキンが含まれていて、特に活性が強いエピガロカテキンガレート(EGCG)は全カテキンの約50%を占めています。これらのカテキンが複合的に働くことによって、私たちの健康をサポートしてくれます。

茶カテキンと新型コロナウイルス不活性効果を確認

研究は2020年度に県農林技術研究所茶業研究センター、静岡県立大学と共同で実施されました。新型コロナウイルスと緑茶に含まれるEGCGなど4種類のカテキンそれぞれを混合し、培養細胞へ接種して不活化効果を検証しました。試験管内の試験ではありますが、ペットボトル入りの緑茶や紅茶など約10商品を使用したところ、最も効果が高かったのが茶葉から淹れた茶で、感染力のあるウイルスが1分間で最大99%減少したということです。

予防に効果的なお茶の飲み方は?

普段お茶を飲むとき、口に含んだお茶をすぐに飲み込んでしまうのではなく、頬の裏側や舌の下など、口の中全体に10秒くらい行き渡らせてから飲むほうがウイルスの予防には効果が高いという研究結果も出ています。新型コロナウイルスは唾液の中、つまり口から出る飛沫内に存在するので、お茶を飲む際はこの「含み飲み」をすることで、日常生活での飛沫感染のリスクを抑える可能性があるのです。誰でもすぐ簡単にできる「含み飲み」を皆さんも実践してみましょう。

これからの季節のインフルエンザ予防にも

また奈良県立医大の研究によると、カテキンはインフルエンザウイルスなどの表面にある「スパイクタンパク質」に付着し、感染力を抑制することが確認されており、新型コロナウイルスでも同様の効果が推測されるといいます。普段の手洗いやうがいに合わせて、こまめにお茶を飲む習慣をとり入れてみるのはいかがでしょうか。カテキンの持つ殺菌作用や抗菌作用の力で、寒さも深まるこれからの季節を乗り切りましょう!

カテキンを効果的に摂取するにはカテキンタブレット煎茶パウダーもおすすめです。

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